迎え入れたワンちゃん、
ネコちゃん達とできるかぎり幸せな時間を過ごしたいとの気持ちは飼い主様共通の思いでしょう。
そのためには病気にさせない「予防・検診」という考え方が大切です。
動物病院は「病気になったから受診する」ではなく、「病気にならないために受診する」という考え方です。
罹患すると命にかかわってくる伝染病からワンちゃん、ネコちゃんを守りましょう。
狂犬病ワクチン
生後3か月以上のワンちゃんで年1回の接種が義務付けられています。
混合ワクチン
狂犬病以外の伝染病の予防注射になります。一度に複数の伝染病の予防が可能です。
ワンちゃんで5種混合以上、ネコちゃんで3種混合以上が利用されることが多いです。
お住まいの地域や飼育スタイルで変わってきます。
生後45日齢位~生後3か月齢時に2~3回接種し、以後は1年に1回接種という方法が一般的です。
※混合ワクチンの接種プログラムは様々な方法があります。動物病院で相談してみましょう。
※ネコちゃんではネコエイズウイルス感染症やネコ白血病ウイルス感染症の予防ワクチンを組み合わせることもあります。
フィラリア
蚊が媒介する寄生虫で心臓病の原因となります。
蚊の飛んでいるシーズンに1か月に一回投薬を行う方法が一般的です。
様々な投薬方法がありますので、動物病院で相談してみましょう。
ワンちゃんで心配することが多いのですが、ネコちゃんも罹患することがあります。
ノミ・マダニ
体毛に隠れて密かにワンちゃん、ネコちゃんを悩ませているかもしれません。
特にマダニは貧血をおこす伝染病や飼い主様自身にも恐ろしい伝染病を運んでくる可能性があります。
消化管内寄生虫
下痢や嘔吐などの症状を発症していなくても寄生虫に感染したまま気づかずに生活をしていることも多いです。
※現在、上記寄生虫を一度に予防可能なお薬が利用できます。
男の子では前立腺の病気や肛門周囲の腫瘍の予防・攻撃性の軽減・性的欲求からくるストレスの低減につながります。
女の子では子宮の病気や乳腺腫瘍の予防・望まぬ妊娠の防止・発情に伴うストレスからの解放につながります。
♂ネコちゃんではマーキングの予防のため必須かもしれません。
生後6か月を過ぎ性成熟に達する前に避妊・去勢手術を実施するとより効果が得られると考えられています。
歯周病によるお口の痛みから食事ごとにつらい思いをしていたり、激しい痛みから全くフードが食べられなくなってしまう事もあります。
食事中にギャッと鳴いて食べるのを止めてしまうネコちゃんはいませんか?
激しい口内炎をおこしているかもしれません。
ドライフードをふやかさないと食べられなくなったワンちゃんはいませんか?
歯がグラグラしているのかもしれません。
歯周病はお口の中に問題をおこすだけでなく、発生する毒素により腎臓病、心臓病などの原因となることがわかっています。
様々な問題を引き起こす歯周病からワンちゃん、ネコちゃんを守るために正しくデンタルケアを行いましょう。
動物病院で正しい歯磨き方法を尋ねてみましょう。また激しく汚れている場合は歯石除去の相談をしてみましょう。
人間同様、肥満は心臓病・腎臓病・糖尿病・関節障害・結石症などを引き起こし万病のもとと言われています。
また手術時のリスクも高まります。適切な体重を維持する事が長寿につながります。
太っているかなと思ったら、動物病院に相談してみましょう。
ワンちゃん、ネコちゃんのダイエットは食事療法がメインとなります。
獣医師と相談し適切なフードを利用しましょう。
また心ならずも病気になってしまった場合もその病気に見合った適切なフードを利用することが大切です。
一般的にワンちゃん、ネコちゃんは7歳からシニア年齢と考えます。
7歳を過ぎたら年1~2回は検診を受けましょう。病気の早期発見は長寿につながります。
当院ではワクチン接種、フィラリア予防などで来院された際にまず健康診断の入り口となる血液検査をお勧めしています。
また同時に行う視診・触診・聴診からも多くの事が発見できることがあります。
検査の結果、高度医療の必要がある場合には適切な二次病院をご紹介いたします。