
昨年9月25日のブログで「知り合いに3人受験生がいて、その合格祈願のためにお初天神、大阪天満宮に行ってきました。合格祈願っだったら近くの上宮天満宮に行けばよかったのか、しかもそこは以前に訪れたことのある猫神社があるとこやんか・・」との話題をしました。
実は知り合いの受験生3人とは当院のスタッフの事で愛玩動物看護師国家資格にチャレンジしていました。
お初天神や大阪天満宮を訪れたのは秋に行われた予備試験の前でした。
その予備試験に3人ともご利益の御かげもあり無事に合格していました。
今回は2月に行われた本試験の合格祈願の為に上宮天満宮を訪れていました
。

上宮天満宮は大宰府天満宮に次ぐ2番目に古い由緒ある天満宮だそうです。
絵馬をかかげ合格の祈願をしてきました。

その後本殿裏手にある猫神社にもお参りしてきました。一番上の画像ですね。
2度目の対面っだのですが猫神様が3柱いらっしゃり3人それぞれの守護神のように見えました。
本試験の合格発表は3月14日でした。
今回も神様のご利益があり、もちろん本人たちの努力が大きいと思いますが見事に合格でした。
問題を見せてもらったのですが獣医さんでも選択問題じゃなければ答えが出ないのではと思う難しいものも結構ありました。
どの方の合格もうれしいことですがその中で一番うれしかったのは何の経験もなくこの世界に飛び込んできたMさんの合格でした。
あとの二人の内ひとりは動物看護師の専門学校(ただし予備試験が必要な学校)を出ており長い臨床経験があります。
もうひとりはもとトリマーさんで全く畑違いの仕事をしていわけではなく動物病院への転職はわりと実行に移しやすかったのではと思いますもちろんその後の努力は知っています。
そんな中Mさんは全く知らない世界に飛び込んできて一から知識・技術を現場で身に着けていき国家試験にチャレンジされたことは凄いことだと思います。
その苦労を知っているので合格を聞いた時はことさらにうれしかったのです。
2年前に愛玩動物看護師国家資格制度が導入されました。
今までも認定看護師制度というものがあったのですがこれは民間の団体が実施していました。
2年前に始まったこの制度は国家資格ということもあり受験資格が厳しく資格は定められた学習要綱を満たした学校の卒業者のみに与えられます。
ただ導入開始から5年間は今回当院から受験した人のように学習要綱を満たさない学校の卒業者や動物病院で働きながら直接技術・知識を身に着け働いてきた人たち(ただし5年以上の実務経験が必要)にも救済処置として受験資格が与えられます。
資格がなくても今後も引き続きスタッフとして働き続けたりまた未経験の方が動物病院へ就職することも可能ですが看護師と名乗ることはできなくなり仕事内容にも制限が加わります。
僕は国家資格制度は今回詳しくは話しませんが様々な理由から必要であると考えてはいます。
ですが少し心配していることもあります。
それは全くの未経験者であっても動物看護師としての資質を高いレベルで備えている方がいるのです。
飼い主さまへの対応だったり、動物の扱いだったり、保定だったりを少しの説明でこなせる方がいるのです。
そんな方が動物病院へ身を投じる機会が減ってしまうなあって懸念しています。
「あっ資格がいるのか」って。
動物病院ではもちろん知識は大前提として必要なのですがそれ以上にセンス良く処置時に動物を保定してくれたり暴れ嫌がる動物を時にはなだめすかしながら時には素早く扱えることがどれだけ大切なことでしょうか。
Mさんには当院に務めはじめてもらってしばらくした頃にワンちゃんの首からの採血時の保定をお願いしてみたことがありました。
すると1回の説明と実演で見事にこなしてくれたものでした。
これは結構簡単なように見えて力の入れ加減とかセンスが問われるんです。
今回国家資格を得たことにより今後は皆一層の責任感をもって仕事に携わってくれるものと期待しています。