みなさまに心の安らぎをご提供できる「かかりつけ動物病院」を目指しています。茨木市のハリマウ動物病院

ネコちゃんは保護をしてお家に迎え入れられるケースがまだまだ多いと思います。
子猫を保護したらまず動物病院で健康状態をチェックしてもらう事が大切です。
ただ直ぐに動物病院を受診できない事もあると思います。
そういう時の参考にしてください。
週齢はどれくらい?
週齢によりお世話の内容が変わってきますので、
だいたいの週齢を知る事はとても大切です。
生後0日から1週齢
体重 90~200g
視覚 瞼は閉じているのが普通です。目ヤニでくっついて開いていないことも、 感染症の疑いありです。目ヤニを見つけたら動物病院へ。
聴覚 まだ聞こえません。
歩行 自力歩行できません。
排泄 自力でできません。濡らしたティッシュで、肛門と陰部をやさしく刺激し排泄をうながします。
ありません
食餌 哺乳瓶からミルク
へその緒はふつう3日程度で脱落します。へその緒がついていたら3日齢前後と推察できます。
生後1~2週齢
体重 150~250g
視覚 7~10日齢で瞼が開きます。まだきちんと見えません。
聴覚 9日齢ころ耳の穴が開き始めます。まだはっきり聞こえません。
歩行 前足でモゾモゾ、後ろ足はひきずって移動します。後ろ足で立てません。
排泄 自力でできません。
ありません
食事 哺乳瓶からミルク
生後2~3週齢
体重 250~400g
視覚 まだぼやけて見えていますが、飼い主を見分け知らいない人を警戒することもあります。
聴覚 まだ聞こえません。
歩行 前足と後ろ足をつかって歩けるようになりますが、まだ転びやすいです。
排泄 自力でできません。
ありません
食事 哺乳瓶からミルク
兄弟姉妹で遊びはじめます。社会化の時期です。
生後3~4週齢
体重 350~550g
視覚 物をじっと見つめる時間が長くなります。人を区別します。
聴覚 まだ聞こえません。
歩行 だいぶしっかり歩けるようになり、一瞬走ったりします。
排泄 自力でできるようになり、トイレも使えるようになります。
こどもの前歯とこどものキバが生え始めます。
食事 お皿のミルクをなめる事ができます。
生後4~5週齢
体重 450~700g
視覚 しっかりとした視覚になり、人の顔を見分け、知らない人が来ると逃げたり隠れたりします。
聴覚 周囲の音を聴き取れます。
歩行 普通に歩き、走ります。
排泄 トイレの場所を覚えます。
こどもの臼歯が生え始めます。
食事 やわらかい離乳食を食べ始めます。
まず行うこと
やはりあくまでもすぐに動物病院を受診できない時の対応と考えてください。
◎保温
弱っている子猫は低体温を起こしている可能性があります。
また低体温になってしまう状況は子猫を弱らせてしまうかもしれません。
低体温は飲み込む力や消化吸収など体の様々な機能を弱めてしまいます。

方法 段ボール箱にバスタオルを敷きます。湯たんぽや使い捨てカイロなどにタオルを巻きそれをあてがいます。
※動物病院ではこの時、温度・湿度・低温火傷に留意しながら行っています。
 
◎授乳
猫用の人工ミルクと哺乳瓶を使用しましょう。牛乳は代用できません。
授乳温度は35~38℃が適温です。
授乳者の手に直接垂らし熱すぎないか確認しましょう。

方法
子猫を腹ばいにし、顔を少し上に向けて乳首を口の正面から真っすぐにくわえさせます。
仰向けにしてはいけません。

生後0~10日目までは2~3時間おき
1回5~8ml、1日40~80ml

生後10~20日目までは3~4時間おき
1回8~12ml、1日60~80ml

生後20~30日目までは4~6時間おき
1回10~20ml、1日80~100ml

個体により飲む量は違ってきます。必ずその量を飲ませきる必要はありません。満腹になったら子猫自身が飲むのを嫌がります。

重要ポイント
出生直後の体重は90~110g前後です。一日10~15gずつ増えていれば順調と考えられます。

※授乳がうまくできない時はやはり動物病院を受診してください。 注射器などを使用した授乳方法などアドバイスを頂けると思います。
 
◎離乳
保護した子猫が3週齢以上であれば離乳を始めましょう

生後3~4週齢
まずはミルクをお皿から飲ませる練習をしてみましょう。 一回に飲ませる量の全量から開始するのではなく少しずつ 徐々に増やし1週間くらいかけて全量にしていきましょう。

生後4~5週齢
固形食を与え始めましょう。ミルクに缶詰めフードを少し 混ぜてみましょう。(ドライフードをふやかしたものでもかまいません。)

生後5週齢以上
ミルク+缶詰めフードに加え、ドライフード(ふやかしていないもの)も少し混ぜてみましょう。 徐々にドライフードの量を増やし(逆にミルクの量は減らし)7~9週齢までに離乳を終えましょう。
 
◎排泄
授乳前に排泄させてみましょう。テッィシュで陰部をちょんちょんと刺激してみましょう。
授乳開始直後はオシッコだけでウンチは出ないこともあります。
3~4週齢以上であればトイレを用意してみましょう。

 
◎その他
2か月目、3か月目にワクチン接種をしましょう。 6か月を過ぎたら去勢・避妊手術を考えましょう。
 
最後になりますが以上の事が上手く進まない時は
やはり動物病院をすぐにでも受診してあげてください
参考文献)動物看護専門誌as 2016年3月号
     インターズー社発刊:猫を極める本・服部 幸 著
     

猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

  1. 動物園勤務から病院へ
  2. プロフィール
  1. 週齢はどれくらい?
  2. まず行うこと
  1. ワクチン接種
  2. 寄生虫予防
  3. 避妊去勢
  4. デンタルケア
  5. 体重管理・食事管理
  6. 定期健診

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