みなさまに心の安らぎをご提供できる「かかりつけ動物病院」を目指しています。茨木市のハリマウ動物病院

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A Little Prayer for Every Cat and Every Pet ─ 新しい年の祈りと “I Say a Little Prayer”

カテゴリ : その他

 


本年もよろしくしお願いします。

年が改まると、診察室の空気がほんの少し澄んで感じられます。

その静けさの中で思い浮かぶのが、“I Say a Little Prayer”

大げさではない、そっと寄り添う祈りのようなその曲は、
猫ちゃん達と向き合う時間の中に流れている“静かな願い”とどこか重なります。

私は今年も、一匹一匹の猫ちゃん、ワンちゃんに、
小さくても確かな祈りを込めて向き合いたいと思います。

痛みのある子には、痛みがやわぐ未来を。

不安を抱えた子には、安心して眠れる夜を。

迷いの中にいる飼い主さんには、心を支える光を。

それらは大きな言葉ではなく、
“little prayer” と呼ぶほうが似合うほどの静かな願いです。

どうか、今年一年が、
あなたと、あなたの大切な仲間にとって、
穏やかで、あたたかい幸福の積み重ねとなりますように。

追記
この曲を最初に知ったのはアレサ・フランクリン版でしたが、
ジュリア・ロバーツ主演の映画で使われたアカペラ+ピアノ伴奏のシーンを観て以来、いまはそのバージョンで脳内再生されます。
2026-01-07 06:00:00

冬になると“つづれおり”を聴きたくなる理由と、窓辺の猫の話

カテゴリ : その他


今日はクリスマスイブですね。

冬になると、なぜかキャロル・キングの1971年のアルバム『Tapestry(つづれおり)』を聴きたくなります。

特別な季節のアルバムというわけではないのに、静かな空気にしっくり馴染みます。

このアルバムのジャケットには、
キャロル・キングの足元で、窓辺に座る一匹の猫が写っています。

体は横向きで、顔だけこちらを向けて、少しいぶかしそうに見ている猫です


年齢はよく分からないのですが、毛質のせいか、どこか年寄りの猫にも見えます。

この季節、ああいう味のある表情をする猫を見かけることがあります。

冬の光が差し込む診察室で、
緊張しながらもこちらをそっと伺う猫の視線が、
あのジャケットの猫と重なることがあります。

アルバムの中で、好みの曲は
**2曲目の「So Far Away」**と
**3曲目の「It’s Too Late」**です。

「So Far Away」は、離れている誰かを思う曲ですが、
診察が終わった夜に聴くと、
遠くへ引っ越していった猫のことを思い出します。

「It’s Too Late」は、
戻らないものを受け止めながら、
それでも静かに前に進んでいくような曲です。


午後の静けさの中で小さく流していると、
猫の治療や老猫のケアについて、落ち着いて考えられる気がします。

猫と暮らしていると、
冬は特に、穏やかな時間が部屋の中にゆっくり流れます。

ヒーターの前で伸びている姿や、
布団に潜り込んで眠っている姿など、
どれも静かで、どこか温かい景色です。

『Tapestry』を聴いていると、
そうした冬の静けさと不思議に調和します。

来年も、ジャケットの猫がそうであるように、
猫たちが安心して身を置ける場所が、
それぞれの暮らしの中にあればいいなと思いながら、
診察の合間にそっと流しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年も残すところ、あとわずかとなりました。

本年のブログ更新は、今回が最後となります

大きなトラブルもなく、年内の診療を無事に終えられそうです。

日々の診療を支えてくださった皆さま、そして犬や猫たちに、心より感謝申し上げます。

年内の通常診療は、12月30日(火)午前中までとなります。

新年は、1月4日(日)より診療を再開いたします。

12月31日から1月3日までは休診となりますが、
午前中は病院に待機しております。

一人で対応できることには限りがありますが、
犬・猫の体調でお困りのことがありましたら、どうぞお電話ください。

状況をお聞きしたうえで、可能な範囲での対応についてご案内いたします。
寒さの厳しい時期です。

皆さまも、犬や猫たちも、どうか穏やかな年末年始をお過ごしください。
2025-12-24 06:00:00

猫の毛色が変化してきた理由についての考察

カテゴリ : その他


ここ10年ほど、臨床の現場で「キジや黒が多いな(純血種は別として)」と感じることが増えました。

以前は、茶トラ、三毛、さび、ぶち、白、さば など、もっと色とりどりの毛色が混ざっていた印象があります。

しかし最近は、毛色に“偏り”があるように思います。

もちろん、これは私自身の感覚にすぎない部分もあります。

ただ、長年の診療経験から

・TNRの普及

・完全室内飼育の増加

・外猫の減少

・毛色ごとの「生き残りやすさ」の違い

・遺伝的に“出やすい毛色/出にくい毛色”が存在すること

こうした複数の要因が、現在の毛色分布に影響しているのではないかと感じています。


補足:TNRとは?


TNRは
Trap(捕獲)
Neuter(不妊手術)
Return(元の場所へ戻す)
の頭文字をとった外猫管理の方法です。

繁殖を抑えることで地域の猫数を安定させる取り組みで、外猫の繁殖機会が減ることは毛色バリエーションの変化にも大きく関わってきます。



茶トラ(オレンジ系)が減った理由(捕まりやすさ+そもそも遺伝的に出にくい)


茶トラ(オレンジ系)は人懐っこく、おっとりした子が多い印象があります。

慎重なタイプに比べると、TNRで捕まりやすかった可能性があります。


加えて、今回詳しくは触れませんが、オレンジ系はキジや黒と比べると遺伝的に“やや出にくい毛色”です。
(性染色体の影響や、発現に必要な条件が限定されるため。)

つまり、
「捕まりやすかった」×「そもそも出にくい」
この2つの理由により、外でオレンジ遺伝子を持つ系統が後退しやすかったと考えています。

結果として、オレンジ遺伝子を一部に含む三毛・さび系も相対的に減少しやすい状況が生まれたのだと思います。


キジ猫が多い理由(祖先色+遺伝的バリエーション流入の減少)


キジ柄(ブラウンタビー)は、草地や土に紛れやすい合理的な保護色です。

猫の祖先であるリビアヤマネコも基本はこの毛色でした。

さらに近年は、室内飼育化によって多様な毛色の外猫への遺伝的流入が減り、結果として“イエネコ本来の毛色(キジ)に収束しやすい”という現象が起きているのではないかと感じています。

また、キジ柄の猫は慎重で距離を保つタイプも多く、茶トラのように捕まりやすい子と比べると、TNRの対象になりにくい個体も多かったのではとの印象があります。

これらの理由が重なり、現代の外猫ではキジ柄が最も残りやすい毛色になっていると考えています。


黒猫が多い理由(遺伝的に出やすい+TNRの対象になりにくい)


黒猫は外で目立ちにくく、慎重なタイプも多いため、茶トラに比べてTNRで保護されにくかった可能性があります。

さらに、黒はオレンジより遺伝的に“出やすい毛色”という特徴があります。

黒の遺伝は優性で、発現条件も比較的シンプルです。

「出やすい」×「みつかりにくい(私見)」

この組み合わせによって、黒猫の系統が外に残りやすく、結果として黒×キジの2強状態が形成されたのだと感じています。


白黒ぶち(タキシード)が減った理由


白斑(S遺伝子)は多様な模様を生みますが、近年は

・外猫の多様性そのものが減った

・TNRで繁殖機会が限定

・室内飼育化で遺伝子の流入が減った

これらが重なり、ぶち模様を作る“組み合わせ”が発生しにくくなった可能性があります。



サバ(ブルー)が減った理由


サバ柄(ブルー)は黒を薄める希釈遺伝子(d)により生まれます。

もともと希少なうえ、外猫の多様性が減った現代では、希釈遺伝子同士の出会い自体が少なくなり、生まれにくい毛色になっています。


そして今、病院で見えている“毛色の風景”


こうしたさまざまな要因が積み重なり、現代の外猫・地域猫の毛色はゆっくりと収束の方向に進んでいるように感じます。

・遺伝的に出やすい黒・キジが自然に残りやすい

・オレンジ・三毛・さびのような出にくく、また捕まりやすい毛色が後退

・室内飼育化により、外の世界に“新しい毛色”の遺伝子が流れ込みにくい

これらが同時に起こることで、病院で診る猫たちは「黒」と「キジ」を中心とした、やや単調な毛色の風景へと変化してきたように見えます。

人が意図してそうしたわけではなく、環境変化と遺伝学的条件が数十年をかけて作り上げた、ある意味“自然な変遷”なのかもしれません。



最後に


これはあくまでも、私が長年の臨床の中で感じた個人的な考察です。

学術的に不完全な部分がある可能性をご了承のうえ、「そういう見方もあるのかもしれない」程度に読んでいただければ幸いです。
2025-12-10 06:00:00

猫が吸い取ってくれるもの

カテゴリ : その他


昔、猫が大きくあくびをしたとき、

ふと映画『グリーンマイル』のコフィを思い出すことがありました。

主人公コフィが目の前の人の“つらさ”を吸い込んでそののち、大きなあくびのように口をあけて、吸い込んだものを吐き出しているあの印象的な場面です。

猫を撫でていると、
胸の奥がじんわりと温かくなります。

不思議なもので、
心に何か抱えているときほど、猫に触れると癒されます。

ただ撫でているだけなのに、気持ちが落ち着いていく。

そんなとき、ふと思ったんです。

「猫に腎不全が多いのは、

 人の心にたまる“よどみ”や“毒素みたいな思い”を、

 あの優しいコフィみたいに吸い取りすぎて、

 その“毒素”が猫の腎臓に負担をかけてしまったからなのかな……」

もちろん、これは医学的な話ではありません。

猫の腎不全と人の心の状態は無関係です。

ただ、しんどいときほど猫に救われる実感があると、
ついこんな想像をしてしまうことがあります。

猫は、人の苦しみを背負って弱る生き物ではありません。

ただお互いそばにいて、撫で、撫でられて、
お互いが少しだけ楽になる——

そんな時間にいっぱい助けられてきました。
2025-12-03 05:00:00

診察のあと

カテゴリ : その他


今日、診察が終わり、

スタッフが帰ったあと、ザ・スミスの “Asleep” を流していました。

ピアノの音が、器機の音や冷蔵庫のモーターといっしょに、

小さく、ゆっくり響いていました。

特に大きなことはありませんでしたが、

いくつかの顔が頭に浮かびます。

キャリーに戻っていく猫たちの後ろ姿。

キャリーの扉をそっと閉める飼い主さんの手。

モリッシーの声が遠くで流れています。

――――――――――――――――――――――――――――

足元でジャックが伸びをし、

曲は終わりに近づいていました。

ドアの外では、人の流れが途切れず、

駅から帰る人や、買い物帰りの人が行き交っています。

音が止まり、静かになりました。

少し息をつき、明かりを消しました。

――――――――――――――――――――――――――――

・・・・診察室はもう暗く、

外の灯りだけが壁をうすく照らしています。

・・・もう人通りはありません。

おやすみなさい
2025-11-05 01:00:00

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