みなさまに心の安らぎをご提供できる「かかりつけ動物病院」を目指しています。茨木市のハリマウ動物病院

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角膜黒色壊死症

カテゴリ : 眼


十二指腸・回腸のリンパ腫で治療中の猫ちゃんのオーナー様から「右目を掻いてまぶたが開かなくなっている。目やにもでている。」との相談を受けました。

まぶたを開いてみますと角膜と呼ばれる目の表面の透明な部分の中央部が黒く変色し凸凹になっていました。

また画像では分かりにくいですが下まぶた辺縁の目じりの部分が内反している様子も確認されました。

目に痛みがあると目はウインクした状態となります。その状態が続くとまぶたそのものにも緊張状態が続きまぶたが痙攣をおこし内反状態となることがあります。

この猫ちゃんはリンパ腫の治療のためクロムブシルという抗がん剤とステロイドのお薬を内服していました。

いずれのお薬も抵抗力を低下させてしまう事がありますので、「ヘルペスウイルスが悪さをはじめたのかな。それにより角膜黒色壊死症がおこり、その痛みのためにまぶたが内反してしまったのかな。」と考えました。

ヘルペスウイルスが原因の猫カゼを患ったことのある猫ちゃんは、ウイルスがいつまでも目の周囲の神経に残り時々悪さを受ける事があります。

治療としてヘルペスウイルスを退治する目薬、目やにはバイキンの関与を疑わせますので抗生剤の目薬、
角膜を保護するための目薬の点眼で2週間経過を観察することとしました。

目やにはおさまりましたが、まぶたの内反に改善はあまり認められませんでしたので眼科専門医を受診して頂きました。

診断は簡単に説明しますと「黒色壊死症の痛みが先にありまぶたの内反がおこたのか、まぶたの内反が先にありその物理的な刺激から黒色壊死症がおこったのかは分かりませんが、まずはまぶたの内反を手術で是正し角膜への物理的な刺激を取り除きましょう」との事でした。

壊死部分についてですが壊死部分を手術で切除し角膜が修復するまででコンタクトレンズで保護する方法もあるそうですが、今回は自然に壊死部分が脱落し修復していくのを待つ方法を選択しましょうとの事でした。

抗生剤の目薬、角膜の保護のための目薬、ヘルペスウイルスの関与も否定できないためその目薬もあわせて引き続き点眼していくこととなりました。

術後2週間目の画像です。





分かりやすくオレンジのラインで壊死部分と手術範囲を示します。





手術部位を拡大してみます。



まつげみたいに見えているのが縫合糸です。

内反が奇麗に改善しています。抜糸を行い目薬の点眼で経過を見守っていきます。

















2022-11-23 09:01:00

涙目の猫

カテゴリ : 眼



ある日「数日前から右目が涙目になっている。」という猫ちゃんが連れてこられました。

上の画像はその時のものですが、右目の下まぶたの縁があふれ出た涙で濡れています。



上のまぶたをひっくりがえしてみますと裏側が腫れあがっていました。画像には写っていないですが白目の部分も真っ赤に充血していました。

このような時「逆まつげでもあって目を刺激しているのかな」とか「何か目の表面に傷でもあるのかな」とか「バイキンが入って炎症を起こしているのかな」などと考え診察に入ります。

最近は室内飼いの猫ちゃんが多くめったに見かけないのですが自由散歩に出かける猫ちゃんですとまぶたの裏側に東洋眼中という寄生虫が住みつき悪さをしていることもあります。この猫ちゃんは完全室内飼いですのでその心配はなさそうでした。

視診では逆まつげはなさそうでした。

ある染色液を目の表面に垂らした時に傷があれば緑色に染まるという検査があるのですがそれも問題ありませんでした。

また必ずではありませんがバイキンが入り炎症を起こしている時は「あおっぱな」のような目やにを伴う事が多いと考えているのですがそれも認められませんでした。

このような時にもう一つ「ヘルペスというウイルスが悪さしているのかな」と考えたりします。

ヘルペスは猫ちゃんに激しいカゼのような症状を起こすウイルスですが一度かかってしまうと、カゼの症状が治まってからもウイルスは無くならず目の近くの神経に住み着いて時々目の表面に出てきて色々な悪さをします。

そこでヘルペスウイルス用の目薬を1週間点眼していただきました。



この目薬は1日6回の点眼と大変なのですが、その甲斐があってか1週間後に涙目は改善されていました。

2022-09-07 09:00:00

高血圧性眼症による出血

カテゴリ : 眼


高血圧が原因で引き起こされる目の病気を高血圧性眼症と呼びます。

専門的になりますが障害をうけた組織により、さらに高血圧性網膜症、高血圧性脈絡膜症、高血圧性視神経症と使い分けをしたりします。

眼の各々の組織は一般的に豊富な血管で構成されていますので、その分高血圧による障害を受けやすい箇所と言えます。




網膜はカメラで言うところのフィルムの役割をしており目に入ってきた色や形の情報を受け取り視神経に送っています。

脈絡膜はその豊富な血管で目に栄養を届けたり、瞳孔以外からは余計な光が入ってこないようにしています。

視神経は網膜からの情報を脳に伝えています。

高血圧により上記の箇所に障害を受けた子の眼を検査してみますと、網膜剥離や眼底出血といった所見が見られます。当然視力にも問題が出てきます。

今回、眼科専門医に眼底検査を依頼しましたところ左右両眼で眼底出血が確認されました。

上記画像で見られる出血痕(時計で言う4時から7時の部位)は眼底ではなく前房に存在するものです。角膜の内側に付着しています。

高血圧がよりすすむと毛様体と呼ばれる組織にまで障害が生じ前房内にも出血が認められるようになります。

毛様体は眼の水晶体(レンズ)の厚みを調整しています。

この猫ちゃんの高血圧症の原因は腎臓病によるものでした。

現在血圧を下げるお薬を2種類内服していただいています。



2022-05-25 09:00:00

片側の眼が黒くなってきた 虹彩メラノーシス

カテゴリ : 眼


毎月爪切りにこられるオーナー様からある日「右目だけ黒くなってきたような気がします。ネットで調べると虹彩メラノーシス?とかなにか怖いことが書いてありました。」との相談がありました。

確認してみますと、この猫ちゃんでは本来薄い緑色であった虹彩と呼ばれる場所の周辺が茶色くなってきていました。

虹彩とは目に入ってくる光の量を調整するために閉じたり開いたりしているところです。

比較のために左目の画像も載せておきます。



明らかに右目の虹彩の周辺部分のほうが茶色いですよね。

このような目を見た時獣医師は「虹彩のメラノーシス」と「虹彩のメラノーマ」のどちらであるかを
考えなければなりません。

メラノーシスは簡単に言いますと黒い色素が沈着したシミのようなものですがメラノーマは黒い色素を作り出す細胞が癌化したものです。

メラノーシスはシミですのでそれほど悪いものではないように思われるかもしれませんが、それが変化してメラノーマになることもあります。

初期の段階ではその見極めが難しいこともあり、獣医眼科専門医であるどうぶつ眼科専門クリニックを受診していただきました。

診断は「虹彩メラノーシス疑い」との事でした。

経過観察をしていき、以下のような症状が現れたら要注意とのことでした。

①色素の沈着が班状におこってくる。色素沈着部が盛り上がってくる。

②瞳孔(いわゆる黒目の部分)の大きさが左右で違ってくる。虹彩が反転してくる。

③前房(目のレンズの前にある空間で眼房水と呼ばれるお水で満たされている)内に細胞が浮いている。

④シミの領域が広がる。

⑤眼圧の上昇や炎症のきざし。

などです。

※①~⑤の症状について診断書には専門的な用語で記載されています。一般の方にもできるだけ理解していただけるように簡単に表現しています。

















2022-03-02 09:00:00

猫:角膜のびらん

カテゴリ : 眼


「目が閉じたままになっているのですが」と病院に連れてこられる猫ちゃんが年に何匹かいます。

そのような時に獣医師は「目の表目に傷があって痛くて閉じているのかな」と考えます。

傷がないかどうかを調べるためにフローレス試験と呼ばれる検査をします。

緑色の染色液を眼に垂らしますと傷があれば染まります。

写真の猫ちゃんの目を見ますと緑色に染まった箇所がありますよね、そこが「角膜びらん」と呼ばれる傷です。

角膜びらんが軽度であり適切に治療されれば通常は3~5日で改善がみられます。

下は3日間の目薬の点眼で治療をおこなったあとの写真です。

フローレス試験をおこないましたが緑色に染色されている箇所はありませんでした。

目もぱっちりと開いていました。

2021-08-18 09:00:00


猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

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