みなさまに心の安らぎをご提供できる「かかりつけ動物病院」を目指しています。茨木市のハリマウ動物病院

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連続血糖値測定器:フリースタイルリブレ

カテゴリ : 内分泌:ホルモンの異常や糖尿病
先週のブログの続きです。



フリースタイルリブレの装着動画です。このように猫ちゃんに痛みを与えることなくセンサーを取り付けることができます。

センサーの中央に5mm程度の長さの非常に柔らかい、例えるとナイロン糸のような針が付いておりそれが皮膚に刺さっています。

人ではこのままシャワーを浴びたり水泳など激しい運動も問題ないようです。

猫ちゃんではどうでしょうか、今のところ当院ではまだまだ装着例が少ないので結構取れないという表現にとどめておきます。

センサーを気にする様子の子はいませんでした。

このセンサーに写真のような読み取り機を近づけ血糖値を測定します。



これは猫ちゃん・ワンちゃんそれに獣医師にとって本当に恩恵の大きい機器です。

血糖値のコントロールのためにインシュリンの投与を行うにあたって、その子にあったインシュリン量を決めなけれななりません。

ある量を投与し順調に血糖値が変化しているか1~2時間ごとにチェックしないといけません。

私が勤務医だった頃はまだ二人がかりで血糖値を測定していました。猫ちゃん・ワンちゃんを持つ人と
血を採る人が必要だからです。人員が確保できず夜中に血糖値を調べることが難しい状況でした。

簡易検査キットが利用できるようになってからは一人で血糖測定を行えるようになり夜中の測定も可能となりましたが、それでもシャイな性格の猫ちゃん・ワンちゃんの場合は難しいこともありました。

その点この装置を利用すれば、猫ちゃん・ワンちゃんをケージから出す必要さえありません。読み取り機を近づけるだけでよいからです。

猫ちゃん・ワンちゃんが何度も痛い思いをしなくても済みます。














2021-06-30 09:00:00

猫の糖尿病 血糖値の測定

カテゴリ : 内分泌:ホルモンの異常や糖尿病
写真は糖尿病の猫ちゃんの血糖値を測定するために採血をしているところです。



採血というと一般的には注射器についた針を血管に刺してというイメージが浮かぶと思います。

糖尿病の患者さんはご自宅で必要な時に血糖値を測定できたほうが良いのですが、注射器を利用してとはなかなかいきません。

そこで利用されているのが下の写真のような簡易検査キットです。






こちらも注射針は使うのですが針先を耳の辺縁に透けて見える細い血管に刺します。





そうすると一滴ほど血がにじみ出てくるのですがそれを利用します。



キットに装着した試験紙の先端を血に触れさると血がしみこみ検査結果が表示されます。




院内では糖尿病の治療に使うインシュリンの注射量を決定する時に利用したりします。

インシュリンは血糖値をコントロールするお薬ですが猫ちゃんにより適した量が違ってきます。

少ないと効果がありませんし、多いと低血糖症という命にかかわる怖い状況になってしまいます。

そこでインシュリンの注射量を決めるために朝ごはんのあと猫ちゃんをお預かりします。

当院では主に9時頃にインシュリンを注射し1時間~2時間間隔で午後の診察時間が終わるころまで血糖値を
測定しその注射量で合っているかを観察していきます。

その時にこの簡易検査キットを利用しています。

ただ何回か針を猫ちゃんに刺さないといけないので最近は下の写真のような連続血糖測定キットが利用されるようになってきました。

5百円玉くらいの大きさのセンサーを猫ちゃんの皮膚に張り付けておきます。このセンサーに専用の読み取り器を近づけると、過去8時間の血糖値の動きが瞬時にグラフで示されます。



猫ちゃんが何回も痛い思いをせずに済みます。




2021-06-23 09:00:00

異常な食欲:猫の甲状腺機能亢進症

カテゴリ : 内分泌:ホルモンの異常や糖尿病
「そう言えば家の猫もうおじいちゃん・おばあちゃんなのになんか食べ物を今まで以上にほしがるなぁ。まあよく食べてるから健康なんだろうな」ということはありませんか。

ひょっとしたらそれはホルモン(甲状腺ホルモン)の出すぎる病気のあらわれかもしれません。甲状腺はのどのあたりに左右一つずつあります。

ここが大きくなり大きくなった分ホルモンがたくさん出てきます。このホルモンの働きは単純なものでは
ないのですが簡単にいえば「体に活力を与える、体の中でエネルギーを爆発させる」ホルモンです。

必要以上にエネルギーを消費しますのでお腹が減り、よく食べるのにやせてきます。またありあまったエネルギーが猫ちゃんを攻撃的な性格に変貌させるかもしれません。またホルモンというムチでお尻を叩かれ無理やりに走らされているのと同じですから内蔵(特に心臓や肝臓)に負担がかかってきます。

この病気は最初にお話ししましたように「食べてるからいいかな」ということで見過ごされがちで、別の病気で来院された時や健康診断の時に見つかる事が多いです。

下にある猫ちゃんの血液検査結果を示します。





一番したのTT4というのが甲状腺ホルモンのことです。基準値の上限のおよそ3倍になっています。
数か月前から異常な食欲で性格も変わったとのお話でした。このオーナー様も別の症状の相談で来院されましたので異常な食欲については病気と考えられてなかったものと推察されます。

肝臓の健康の指標であるGPT が255 U/l となっています。基準値の上限の3倍の数値で肝臓にも負担がかかっていることが分かります。

同じ猫ちゃんのレントゲン写真とエコー画像です。



心臓が肥大しています。



心臓の左側を縦切りにして見ているのですが、心臓の左右を分ける壁の厚さが6mmとなっています。
正常は5mmまでと言われています。(体動のため心電図がみだれてしまいました)

いずれの所見も心臓に負担がかかっていることを示しており甲状腺ホルモンの影響によるものと考えます。

下の写真はこの猫ちゃんの左側の甲状腺のエコー画像です。



画像上の米俵みたいにみえるものが甲状腺です。長さは17.1㎜(基準値は20㎜くらいまで)と正常範囲ですが、厚さが7.7mm(基準値は3mmくらいまで)と分厚くなっています。

これくらい大きくなりますと普段は触診で分かりにくい甲状腺も直ぐに触れるようになります。あまり触りすぎると一気に甲状腺ホルモンが放出されよくありません。

老齢な体に甲状腺ホルモンというムチで必要以上にたたかれ無理やり走らされるのは、最初は元気な証拠に
見えるかもしれませんが、やがては体の破綻を招きます。

老齢な猫ちゃんが異常な食欲を示していたら、かかりつけの先生に一度相談してみてください。

治療はホルモンの働きをブロックするチアマゾールというおくすりや、ヨウ素という成分が甲状腺を活発にさせますのでそのヨウ素を制限したy/dというフードを利用したり、甲状腺そのものを外科手術で切除したりします。



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チアマゾール投薬後2週間目の血液検査結果です。



一番下TT4値(甲状腺ホルモン)の値が1.1 μg/dlと改善しておりました。

異常な食欲もおさまっているとの事でした。

肝臓への負担もおさまってきたのか、肝臓の健康の指標であるGPT値もおちついてきました。
2021-03-17 09:00:00


猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

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