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高齢猫の夜鳴き 追加情報②

カテゴリ : 問題行動


4月6日と4月8日のブログでお話をさせていただいた高齢猫ちゃんですが、結局メロトニンの投与
では問題の解決には至りませんでした。

メロトニンを投与に至る考察は4月6日のブログでお話させていただきましたが、もう一つ重要な情報をその後得ました。

それはこの猫ちゃんは以前は夜になると自由に外出させていたそうです、ただ耳や目の衰えがわかった時から出先での事故を心配し外出させないようにしていたとの事でした。

この情報は最初から丁寧に聞き出しておくべきでした。

オーナー様は猫ちゃんが鳴きだしたらしばらくの間ご自宅の庭に連れ出したりし対応されていたようですが、家の中に戻すと再び鳴きだしてしまったとの事でした。

猫ちゃんが十分満足するまで外出に付き合うのは現実的に無理があります、かと言って事故の事を考えると自由に外出させることも出来ません。

夜鳴きの問題がいよいよ切羽詰まったものとなってきておりましたので、オーナー様には効能外使用であること、倫理的にずっと続けていっていいのかという問題があること、長期投与により健康面での問題が起こる可能性があることなどをご了承のもとアセプロマジンという鎮静剤を内服していただくこととなりました。

当院ではこのお薬は主にエコー検査時にどうしても動いてしまう動物に対して投与(注射剤)しています。

現在夜10時頃の内服で朝5時くらいまでは寝ていてくれるようです。


2022-05-11 09:00:00

高齢猫の夜鳴き 追加情報

カテゴリ : 問題行動
2日前のブログで紹介しました夜鳴きの猫ちゃんですが、本日4月8日に電話で連絡がありました。

メロトニンの投与で睡眠をとるようになり夜鳴きも減ったとのことで投与の効果がある程度得られたのかなと考えていたのですが1週間を過ぎしばらくするとまた前と同じ状態になってしまったとのことでした。

オーナー様には投与量を増やし様子を見ていただくこととしました。



2022-04-08 15:46:13

高齢猫の夜鳴き

カテゴリ : 問題行動


病院に入ってこられる前から、大きな鳴き声をあげている猫ちゃんがいました。

お話をうかがいますと「もう1年も前から夜鳴きが続いている。」とのことでオーナー様の苦悩が伝わってきました。もちろん猫ちゃん本人も大変なのですが・・・。

動画は問診後の様子を収めたものです。 この鳴き声が夜中ずっと続くと考えると困ってしまいますよね・・・。

このようなご相談を頂いた時、以下のようなことを考えています。

①耳や目、嗅覚がおとろえまわりの状況が理解できず、ご家族が寝静まる夜は特に不安になり鳴いているのでは?

この猫ちゃんは特に耳がおとろえているようでしたので不安を考えましたが、オーナー様とご一緒の布団で寝ており夜中にそこを抜け出して鳴きだすとの事でしたので不安ではないのかなと思われました。

ちなみに鳴き声が必要以上に大きくなるのは聴覚の衰えから少しでも聞こえるようした結果かもしれません。

②高齢になりますと熱を作り出す筋肉の量なども落ち体温の維持が難しくなります。特に秋から冬は寒さで目覚めてしまうこともありますので、寒さ対策ができていないのでは?

前述のようにオーナー様と一緒に寝ており、また夏場も夜鳴きをしていることから寒さが原因でもなさそうでした。

③高齢の猫ちゃんは腎臓の働きがおとろえていることが多いです。腎臓がおとろえてきますと尿量が増えおトイレがちかくなります。そのため夜間に目覚めているのでは?

この猫ちゃんも血液検査から腎臓のおとろえが見つかりましたが、まだ尿量の増加はないようです。

④甲状腺機能亢進症や高血圧症があるのでは?これらの病気や症状はまわりまわって夜鳴きの原因となります。

これらの病気や症状は検査で否定できました。

⑤メラトニンが不足しているのでは?

メラトニンは睡眠や覚醒のリズムを調整していますので不足すると質の良い睡眠の妨げになることが考えられます。

①~⑤以外にも睡眠の妨げや夜鳴きの原因となることは当然ありますが、今回①~④は否定できましたのでメラトニンの不足を考えました。

不足しているメラトニンを補ってあげれば質の良い睡眠がとれ、起きだして夜鳴きをするということも少なくなるのではと考えました。

そこでメラトニン製剤を投与し経過観察としました。



投与開始後およそ1週間目にお話をうかがいますとある程度効果は出ているようで投与前にくらべ起きだしてしまう回数が減り1~2回になり、オーナー様も寝むれているとの事でした。









2022-04-06 09:00:00

「猫は一番魅力的な場所で用をたす」

カテゴリ : 問題行動


タイトルの言葉は先月「猫の問題行動」というセミナーに参加した時に講師の先生がおしゃっていたものです。

この言葉を聞いた時は内心はっとさせられました。

「おしっこをトイレでしてくれないんです」や「おしっこをトイレ以外の場所でするようになってしまいました」は我々獣医師がよく受ける猫の問題行動についてのご相談です。

この時「おトイレの数は一つではだめですよ」とか「体がおさまらないような小さなサイズはだめですよ」とか「その場所はだめかもしれませんね」、「いつも清潔にしていますか」というようにどこか飼い主様を否定するような表現をしていました。

それだけではなく「猫ちゃんは自分が一番魅力的に感じる場所で用をたします。魅力的なおトイレを用意してあげてくださいね」という言葉を一言添えてもらえていたら、自分が飼い主だったらトイレ改善の創意工夫の意欲がいっそう高まるのではと思いました。

おトイレ以外での排泄は、例えば「膀胱炎があり常に尿意をもよおしてあちこちでしてしまう」などのケースは猫ちゃんにとっても人間にとっても問題ですが、「お布団の上でしてしまう」は人間側だけの問題でその猫ちゃんにとってはお布団の上がおトイレとして一番魅力的なので用をたしたまでで正常な行動です。

写真はお布団の上で用を足すようになった猫ちゃんの飼い主様が用意したおトイレです。

トイレの中にクッションを置きその上にペットシーツを敷いてお布団の上で用をたしているような感覚を演出しています。





2022-01-12 09:00:00

猫の認知症:メラトニン

カテゴリ : 問題行動



「1か月ほど前から夜鳴きがひどい。夜11時から1時頃になると外出を催促する」とのご相談を受けました。

15歳の老猫ちゃんでしたので、まず「認知機能不全症いわゆる認知症」が頭に浮かびました。

夜鳴き・徘徊は猫ちゃんの認知症でよく見られる症状です。

ただ老猫ちゃんでは甲状腺機能亢進症という病気や高血圧症でも夜鳴きや徘徊をすることがあります。

また外出の催促は、腎機能の衰えにより尿量が増えそのため尿意を催す機会も増えたからかもしれません。

そこで上記の点をチェックしてみましたが特に異常は認めませんでした。飼い主様には「認知症の疑いもあります」とお伝えしました。

認知症では他の病気とは異なる1面が出てきます。

それは例えば夜鳴きがあると、ご近所への騒音や飼い主様自身が寝ることができないといった問題が毎日のように続くことです。

問題解決のために基本的な対策をアドバイスさせていただくのですが、どれも即効性を伴うものではありませんし必ず効果を発揮するとも限りません。

相談に来られる時点で飼い主様は相当に思い詰めておられます。

そのような時、当院では当座の処置として飼い主様の了承を得てになりますが鎮静効果のある飲み薬をお渡しすることがあります。

まずは飼い主様に一息ついていただきます。すると次に「ずっとこのお薬を使用していていいのかな」となりますので、そこで基本的な対策を実施していただくこととなります。

生活環境の改善や頭を働かせる遊びの導入、認知機能改善のためのサプリメントの使用、不安をやわらげる効果があるとされているフェロモン製剤の使用といったところです。

今回も生活環境の改善・昼間の運動・フェロモン製剤の使用をこころみたのですが、めぼしい効果は得られませんでした。

そこでメラトニン製剤を使用してみました。メラトニンには様々な作用があるのですが、一つは規則的な睡眠がおとずれるよう体を調整しています。

睡眠ホルモンと呼ばれたりもします。ワンちゃんでは毛生え薬として使用されることがあります。

副作用と呼ばれるものが比較的少なく、サプリメントに成分の一つとして含まれていることもあります。

1日1回で使用していただきました。

完全に夜鳴きがおさまったわけでありませんが、鳴く回数が減少し以前のご近所迷惑になるような声量もなくなりある程度御満足いただけたようです。

また猫ちゃんも睡眠をとることができ良い結果が得られたのではと考えています。

※猫ちゃんの認知症に対する薬物療法は確立されたものがまだありません。今回のメラトニンも比較的副作用が少ない事を理由に、飼い主様に提案させていただきました。また全ての猫ちゃんに効果が期待できるわけではありません。





2021-04-14 09:00:00


猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

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