
4月6日と4月8日のブログでお話をさせていただいた高齢猫ちゃんですが、結局メロトニンの投与
では問題の解決には至りませんでした。
メロトニンを投与に至る考察は4月6日のブログでお話させていただきましたが、もう一つ重要な情報をその後得ました。
それはこの猫ちゃんは以前は夜になると自由に外出させていたそうです、ただ耳や目の衰えがわかった時から出先での事故を心配し外出させないようにしていたとの事でした。
この情報は最初から丁寧に聞き出しておくべきでした。
オーナー様は猫ちゃんが鳴きだしたらしばらくの間ご自宅の庭に連れ出したりし対応されていたようですが、家の中に戻すと再び鳴きだしてしまったとの事でした。
猫ちゃんが十分満足するまで外出に付き合うのは現実的に無理があります、かと言って事故の事を考えると自由に外出させることも出来ません。
夜鳴きの問題がいよいよ切羽詰まったものとなってきておりましたので、オーナー様には効能外使用であること、倫理的にずっと続けていっていいのかという問題があること、長期投与により健康面での問題が起こる可能性があることなどをご了承のもとアセプロマジンという鎮静剤を内服していただくこととなりました。
当院ではこのお薬は主にエコー検査時にどうしても動いてしまう動物に対して投与(注射剤)しています。
現在夜10時頃の内服で朝5時くらいまでは寝ていてくれるようです。