
今週もジャックの話題です。
ジャックが病院にやって来てしばらくしての事、ジャックを抱っこしていると
「何だか腕がむず痒くなってくるなぁ」となりました。

まだ十月でしたので院内では半袖でした。そこでパーカーを着て抱っこしてみるとむず痒さはおさまりました。
なので特に気にも留めていなかったのですが、我が家で引き取る事になっていざ連れて帰ってみると「ん、やっぱり何だかむず痒いぞ!ひょっとして僕は猫アレルギーなの、嫌だぁ認めたくないぞ!だって他の猫ちゃんは全然問題ないやんか、だったらジャックアレルギー・・・・・」
そこで皮膚科を受診しアレルギー検査を受けました。上の画像がその結果です。
「あら、ネコ皮膚で反応が出てるんですけど、しかもほぼピンポイントで、うっ、ショック」
この陽性2という判定結果がどれほどの重症度かわからなかったので看護師さんに質問してみますと「猫ちゃんをもう飼っているのだから処分するわけにはいかないですもんね」との返答でした。
我々獣医師もこのアレルギー検査(IgE検査と言うのですが)をワンちゃんや猫ちゃんに行います。
ただワンちゃん猫ちゃんの場合この検査は100%信頼できる検査ではありません、決して人と比べていい加減な検査が行われていると言うことではありません。
私は陽性結果がでてもオーナー様には「これが必ずアレルギーや痒みの原因と断定はできません。ですが避けられるものは避けておきましょう。」とお話しています。
私は人間の検査結果については知識がありませんのでワンちゃんや猫ちゃんと同様に考えてはいけないのかもしれませんが、看護師さんの回答も私が普段飼い主様に説明しているのと同じような意味に受け取りました、当然ジャックは避けられる対象ではありません。
これは私の勝手な解釈ですので猫アレルギーで悩まれている方はちゃんとお医者様の指示に従って下さいね。
現在私はお医者様から処方されたお薬と保湿軟膏で何の症状もでておりません。
他の対策としては以下のフードを使用しています。

猫アレルギーの原因のひとつとして猫ちゃんの唾液の中に含まれるFeld1という成分が関係しているのではと言われています。
このフードを食べ続けることによって唾液中のFeld1の量が減少するのだそうです。
今思い返してみるとジャックは当院へ来た当初、「他の子と比べるとやたら体をなめるなぁ」と感じていました。
今はそのような事はないので「環境の変化でストレスを感じていたのだなぁ」と考えています。
他の子よりもより体を舐めることによってより多量のFeld1が付着していたのでしょうか?
その他にも1日1回ブラッシングをし、ボディシートで体を拭いています。