爪とぎをしなくなった猫ちゃんの爪。爪が太くなってきます。
猫ちゃんの正常な爪
□爪とぎをしなくなった。 □グルーミングの頻度が減った。
□気性が荒くなった。 □ジャンプをしなくなった。
□じゃれなくなった。 □身体を触ると嫌がったり、うなるようになった。
□隠れたり、警戒したり、逃げるようになった。 □トイレの外で糞や尿をしてしまうようになった。
グルーミングができず毛玉状態の被毛(最初の爪の写真と同じ猫ちゃんです)
上記は何の病気のチェック項目かわかりますか?
タイトルに書いているのでクイズになっていませんが「猫ちゃんの変形関節症」のチェック項目です。
項目の出来事は変形性関節症の痛みのため引き起こされます。
ジャンプしないが入っていなければ、このチェックリストだけ見せられても何の病気かなと思ってしまうのではないでしょうか?
ワンちゃんですと「散歩中足をかばっている」や「歩きたがらない」などの症状から、「あれ、関節でも痛いのかな」と気づいてもらえるのですが、「爪とぎしない」は「まあ年だからかな」とか「トイレ以外で糞や尿をするようになった」は「認知症?」などと考えてしまうかもしれません。
猫ちゃんの変形関節症はその症状が直接「関節の病気」を連想させるものではないため見過ごされる事の
多い病気でした。
ただし数年前より段々と理解が進み診断・治療がなされるようになってきました。
チェック項目の症状が「変形関節症」が原因でおこっているのだとしたら、当然の事ですがそこには「痛み」があるということです。長年痛みに苦しんでいるかもしれないということです。
最近、健康診断のため来院された老齢の猫ちゃんの爪を見ますと爪とぎがあまりなされていないようすでした。爪とぎがされていないと特徴的な分厚い爪になってきます。
飼い主様に「これはもしかしたら変形の関節症があって・・・」と話し始めると、飼い主様はこの病気のことをご存じだったようで、「トイレに入りづらそうにしていました。(おそらくネットで調べられたのでしょう)関節用のサプリを与えたらトイレにすっと入るようになりました」との事でした。
この病気に気づいてあげられたらおくすりややサプリで痛みから猫ちゃんを開放してあげられるかもしれません。
上記チェック項目に当てはまる症状がありましたらぜひとも動物病院を受診してあげてください。