
お住まいの地域によって若干の違いはありますが茨木市では4~11月はフィラリア症予防のシーズンとなります。
ワンちゃんの飼い主様なら誰でもご存じですが、年々認識されている方が増えてきているとは言え猫ちゃんの飼い主様にはまだまだ知られていない病気です。
フィラリアは蚊が運んでくる寄生虫です。蚊がワンちゃん、猫ちゃんの血を吸った時にこっそりとフィラリアの幼虫をうつしていきます。
その幼虫が心臓や肺で細長いそうめんのような虫に成長していき様々な悪さをします。
猫ちゃんの体内はフィラリアにとっては居心地が悪いので親虫まで成長する確率がワンちゃんと比較して低く5~15%くらいと報告されています。
このことはフィラリア症の認識が猫ちゃんの飼い主様にはあまり行きわたっていない理由の一つと考えられます。
我々獣医師側の啓もう活動がそもそも足りていないこともありますが・・・当院ではポスター掲示をしそれに興味を示された飼い主様に詳しくお話させていただいておりました。
猫ちゃんでは主に咳や呼吸困難、急性肺障害による突然死の原因になっていると考えられています。
ワンちゃんでは診断方法が確立されているのですが、猫ちゃんではその診断が困難と言われています。
猫ちゃんがフィラリア症で苦しんでいるのに気づいてあげられないことも考えられます。
また仮に診断できたとしても決定的な治療法がありません。
ただ予防方法は確率されています。
月に1回液体のお薬を背中に垂らすのですがそれほど難しくはありません。
この機会にぜひフィラリア症の予防を考えてあげてください。