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猫ちゃんもフィラリア予防を

カテゴリ : 感染症・予防


お住まいの地域によって若干の違いはありますが茨木市では4~11月はフィラリア症予防のシーズンとなります。

ワンちゃんの飼い主様なら誰でもご存じですが、年々認識されている方が増えてきているとは言え猫ちゃんの飼い主様にはまだまだ知られていない病気です。

フィラリアは蚊が運んでくる寄生虫です。蚊がワンちゃん、猫ちゃんの血を吸った時にこっそりとフィラリアの幼虫をうつしていきます。

その幼虫が心臓や肺で細長いそうめんのような虫に成長していき様々な悪さをします。

猫ちゃんの体内はフィラリアにとっては居心地が悪いので親虫まで成長する確率がワンちゃんと比較して低く5~15%くらいと報告されています。

このことはフィラリア症の認識が猫ちゃんの飼い主様にはあまり行きわたっていない理由の一つと考えられます。

我々獣医師側の啓もう活動がそもそも足りていないこともありますが・・・当院ではポスター掲示をしそれに興味を示された飼い主様に詳しくお話させていただいておりました。



猫ちゃんでは主に咳や呼吸困難、急性肺障害による突然死の原因になっていると考えられています。

ワンちゃんでは診断方法が確立されているのですが、猫ちゃんではその診断が困難と言われています。

猫ちゃんがフィラリア症で苦しんでいるのに気づいてあげられないことも考えられます。

また仮に診断できたとしても決定的な治療法がありません。

ただ予防方法は確率されています。

月に1回液体のお薬を背中に垂らすのですがそれほど難しくはありません。

この機会にぜひフィラリア症の予防を考えてあげてください。









2023-07-26 09:00:00

猫ひっかき病と心筋症

カテゴリ : 感染症・予防


猫ひっかき病(バルトネラ感染症)はバルトネラと呼ばれる菌が引き起こす人間の病気です。

この菌をもっている猫ちゃんに人間がひっかかれたり、かまれたりすると熱や倦怠感がでたり傷ができた近くのリンパ節が大きく腫れあがったりします。

この菌は猫ちゃんに対して感染はするのですがほとんど悪さはしませんので我々獣医師が動物病院で「この猫ちゃんはバルトネラ感染症が疑われますね」というような状況はほぼありません。

私自身もオーナー様から「この前ひっかかれて脇のリンパ節が腫れたんです」といったような話を聞き猫ひっかき病をたまに認識するといった感じです。

この菌はノミやマダニが運んでくることが分かっています。

私の手元にある「猫の治療ガイド2020」という本では「日本では7~9%の猫が保有しており、3歳以下の猫での保有率が高い、1~2年は菌を保有している猫もいるが抗体(病原菌を倒す武器)により菌が排除されるので大人の猫での感染報告は少ない。」となっています。

ですので保護したばかりの猫ちゃんにノミが寄生していたらノミを駆除するとともに引っかかれたり・かまれたりしないような注意が必要です。

このバルトネラ菌は猫ちゃんにはあまり悪さしないというのが最近までの認識でしたが、先月参加した猫の心筋症(心臓の筋肉になんらかの障害を生じ心臓病をおこす)に関するセミナーで心内膜炎(心臓の内腔を内張する膜の炎症)が原因の心筋症ではこの菌が悪さしているのではないかとのお話がありました。

猫ひっかき病を人におこした猫ちゃんは将来自身が心筋症になってしまうリスクがそうでない猫ちゃんよりも高いのかもしれません。
2023-04-26 09:00:00

ノンコアワクチン

カテゴリ : 感染症・予防
 

             画像:5種混合ワクチン

以前(今年の1月11日のブログ)に猫ちゃんのワクチンの接種サイクルについてコアワクチンの場合は初年度以降は環境によりますが3年に1回でいいですよと記事にしました。

コアワクチンとは簡単に言いますと飼育環境に関わらず全ての猫ちゃんに接種しておくことが望ましいワクチンのことです。

詳細は今回省きますが3種混合ワクチンがコアワクチンとなります。

コアワクチン以外のワクチンはノンコアワクチンと呼ばれます。

その感染症が好発する地域や施設で過ごしていたり、自由にお外にいくというようなライフスタイルを送っているような猫ちゃんには接種が望まれるワクチンです。


具体的にはクラミジア感染症ワクチン、猫白血病ウイルス感染症ワクチン、猫エイズウイルス感染症ワクチンがそれにあたります。

クラミジア感染症を予防したい場合は4種混合ワクチン(3種混合ワクチンにクラミジアワクチンを加えたもの)を接種します。

猫白血病ウイルス感染症を予防したい場合は5種混合ワクチン(4種混合ワクチンに猫白血病ワクチンを加えたもの)を接種するか、猫白血病の単独ワクチンがありますのでそれを接種します。

猫エイズウイルス感染症については単独ワクチンがあったのですが、製造が終了しますので今在庫されているものが無くなりしだいワクチン接種による予防ができなくなってしまいます。

ノンコアワクチンですが初年度以降は1年毎の接種が推奨されています。











2023-03-08 09:00:00

ワクチン抗体検査

カテゴリ : 感染症・予防



1月11日のブログでお話ししましたように、

当院では本年度から猫ちゃんの3種混合ワクチンについて1年毎の追加接種から3年毎に切り替えていっております。

このお話をすると「本当に大丈夫ですか?」と聞かれることがあるのですが、特に心配される飼い主様にはワクチン抗体価検査をお勧めすることがあります。

ワクチンの効き目が充分に残っているかどうかを調べる検査です。

猫ちゃんから少し血をもらい検査センターさんに送ると3日ほどで結果がでます。

先日も検査をする機会がありました。この猫ちゃんは1年前に3種混合ワクチンが接種されていました。

下の画像がその結果です。




少し分かりくいと思いますが、今年に関してはワクチンの効き目が充分に残っています。

FPV(パルボ)80倍  FCV(カリシ)1600倍 FHV(ヘルペス)800倍

この検査ですが今回は飼い主様が心配されておりましたので実施しましたが、ワクチンを接種しない年に必ず受けて下さいというものではありません。

それではどのような時に実施するものなのでしょうか?

それは一番上の画像のチェックポイントに当てはまりワクチン接種がためらわれるような場合に実施を検討してみてください。












2023-02-08 09:00:00

3種混合ワクチンの接種サイクルについて

カテゴリ : 感染症・予防


猫ちゃんのワクチン接種サイクルについて大切なお知らせがあります。

当院ではこれまでワクチン接種サイクルについて「初年度は2回接種し以後は1年毎に接種してください」とお話をしてきました。

ただ近年はWASAVAという団体が発表しているガイドラインに沿っての接種が世界的に推奨されており、
本年度から当院でもそのガイドラインに沿っての接種に切り替えていきたく考えています。

具体的には「初年度は2~3回接種し以後は1~3年毎に接種してください」とのお話に変更となりま
す。

当院では主に3種混合ワクチンを使用しています。この3種混合ワクチンはコアワクチンと呼ばれます。

コアワクチンとは簡単言いますとお住まいの地域や飼育環境に関わりなく接種しておいてほしいワクチン
です。

コアワクチンの接種サイクルについてガイドラインでは

室内で1匹飼いさてれておりほとんど外出をすることがないような猫ちゃんに対しては3年毎の接種が推奨され、

多頭飼育されていたり、自由散歩をしたり、ペットホテルを頻繁に利用する猫ちゃん達に対しては1年毎の
接種が推奨されています。

「2頭は多頭飼育になるの?」とか「持病があり病院に頻繁に通院するのですが毎年じゃなくて大丈夫です

か?」とか色々疑問もあるかと思います。

詳しくは病院でご説明いたします。


※本年度は例年通りワクチンのお知らせハガキを送らせていただきます。





















2023-01-11 09:00:00

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猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

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