保護猫ちゃんから飼育されていますと猫風邪を経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
くしゃみだけの軽い症状ですむ子もいれば、お顔が目やにや青っパナでくちゃくちゃになってしまう重い症状の子もいます。
ウイルスやバイキン、クラミジアなどの感染が原因と考えられています。
※クラミジアはバイキンの仲間です。大腸菌などの一般的なバイキンは細胞の外でくらしますがクラミジア
は生きた細胞のなかでくらします。
ウイルスでは猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管ウイルス)の感染が主な原因で猫ちゃんの鼻や口、気管の粘膜を攻撃します。
これらウイルスは動物病院でよく耳にする3種混合ワクチンで予防できるのですが完璧ではありません。
ウイルスには株(性質)、毒性の違うタイプが存在し、接種されたワクチンが効かない可能性があります。
きちんと検査を踏まえて立証をしたわけではありませんが、ワクチン接種がされている先住猫がいるご家庭に、少し風邪気味の猫ちゃんが迎えられた時、その猫ちゃんの症状がおさまる頃に、入れ替わりでワクチンを接種されている先住猫がくしゃみや涙目などの風邪の症状が出始めたという経験を何度かしたことがあります。
これは上記のことが理由かもしれません。
カリシウイルスに感染した猫ちゃんは風邪がなおったあとも、1か月以上ウイルスを排出し続けます。
ヘルペスウイルスは三叉神経という目に通じる神経に生涯にわたって住み着くようになります。ストレスがかかるとウイルスが悪さを始めます。新しい猫の登場はお互いにストレスになるかもしれません。
ばらまかれたウイルスは猫ちゃんの鼻や口、目の結膜から侵入してきます
ですので風邪気味の猫ちゃんをお家に迎え入れる際は、先住猫ちゃんがワクチン済みでもしばらくの
隔離を考えてください。
カリシウイルス、ヘルペスウイルスともに次亜塩素酸で消毒可能です。