みなさまに心の安らぎをご提供できる「かかりつけ動物病院」を目指しています。茨木市のハリマウ動物病院

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保護猫 にゃんちゅー

カテゴリ : 保護猫応援活動




                       
       術後およそ2か月目 飼い主さんの膝の上で幸せそうに眠っています






「犬の散歩中に目が合ってしまい子猫を保護したのですが足がぶらぶらで」という電話がかかってきました。

バッグに入れられ連れてこられ不安そうにこちらを見上げる子猫を持ち上げ見ますと

右側の上腕と前腕が肘のところで皮一枚でかろうじてつながり上腕の骨が飛び出し前腕がミイラ化、後ろ

足は同じ側の太ももから下がすでに無くなっているという状況でした。傷口は腐敗が進み泥だらけでウジ

虫が湧いていました。年齢は1か月半くらいと思われました。

先ずは数日傷口の洗浄や栄養の補給おこない状態の安定化をはかったのちに、外科手術が必要である

ことを伝えました。

一般的には前足・後ろ足ともに付け根の関節(前は肩関節・後ろは股関節)からすべて断脚します。

というのも「うで」や「太もも」を一部残すとその断端を使用してしまったときに柔らかいパッドの役目

になるものがありませんから傷がつき再度手術が必要になる可能性があるからです。

「当院では手技が比較的簡単な一部を残す方法しか行うことができませんので、通常は関節から

の断脚が可能な病院を紹介しています。」と伝えました。

保護者との話し合いで当院で処置をさせていただくこととなりました。切断面の保護のための処置、例え

ば服を着せるなどが生涯必要になるかもしれない事なども伝えました。

上の二つの動画は術後3週間目くらいのお家での様子です。

三本足の猫ちゃんにはこれまで何匹か出会ったことがあるのですが、にゅんちゅーのように同じ側の足が

前後ないケースは初めてでしたのでどのようになるのか心配しておりましたが、バランスをとって距離は

短いですが元気に走り回っているようです。










2021-12-15 09:00:00

猫のトキソプラズマ症と妊婦さん

カテゴリ : 感染症・予防



ときおりご自身の出産を考えておられる猫の飼い主様から「猫のトキソプラズマ感染症」についてのご質問を受けることがあります。

トキソプラズマは原虫という単細胞生物です。猫ちゃんの様々な臓器に住み着きます。

猫ちゃん自身は悪さをうけることなく過ごしていることが多いのですが、子猫や免疫力が弱くなってしまった猫ちゃんでは悪さをうけることがあります。

その症状は感染臓器ごと様々です。

このトキソプラズマはオーシストとよばれる形態の時に猫ちゃんのウンチに出てきます。

このウンチを人間がかたづけるときに接触したり、このウンチに触れたゴキブリやハエ、ネズミが知らないうちに食品に接触しそれを口にしたりして人間に感染します。

妊婦さんが感染すると赤ちゃんにも影響がおよぶことがあります。

ご家庭の猫ちゃんがトキソプラズマに感染していないかどうかを確かめるためには、血清学検査といって猫ちゃんの体の中にトキソプラズマに対しての抗体が存在するかどうかを調べます。

抗体とはトキソプラズマを退治するために体がつくる武器です。この武器が存在するということは現在、あるいは過去にトキソプラズマが体の中に住み着いていたということです。

治療は原虫を退治するおくすりを飲ませます。

感染予防策としては

①感染の機会を与えないよう猫ちゃんは完全室内飼いにする。

②ウンチといっしょに出てきたオーシストは感染力を持つようになるまで24時間くらいかかるといわれていますので、ウンチをしたら直ぐに片づける。

③トイレ容器もできるだけ清潔にしておく。週一くらいで洗浄する。

④上記の処理後は直ぐに手をあらう。

⑤上記の処理を可能であれば妊婦さん以外の方がされる。

などになるかと思います。

今回は獣医師としての立場から猫ちゃんに焦点をあて記事をかいています。


トキソプラズマは猫ちゃん以外から、たとえば「生肉を食べる」なども感染理由としてあげられます。

妊婦さん自身がトキソプラズマに感染していないかどうかや、その他の予防策についてはお医者様にご相談ください。


2021-12-13 17:33:27

猫帰宅

カテゴリ : その他


我が家の猫ですが、週2回病院で皮下補液の治療を行っています。

治療が終わり入院ゲージの扉を開けるとサッと持ち運び用のゲージに戻っていきます。

とてもお利口です。
2021-12-08 09:00:00

マスク

カテゴリ : その他


最近ニュースなどで発表されるコロナ感染者の方の数がかなり減少して来て良い流れだなと思っていたら

、オミクロン株がどうとか外国人の方の入国制限再開とかまたなんだか重苦しい雰囲気でまだまだ

普通の生活にはもどれないんでしょうね。

今週初め猫専門病院の院長先生のセミナーを受講したのですが、この2年間で猫ちゃんによるマスクの

誤食が急に増えてきたそうです。マスクには大好きな飼い主さんの匂いが強烈に残っているため猫ちゃん

にとってはとても魅力的なのかもしれませんね。

「マスクはきちんとかたずけておくように飼い主さんに伝えてあげてくださいね」との事でした。

皆さん気をつけてあげてくださいね。
2021-12-01 09:00:00

猫の毛玉

カテゴリ : お世話


毛玉がひどい猫ちゃんから取れたもつれた毛です。凄い量ですよね。

ある日「毛玉をとってもらえませんか」と相談を受けました。下は来院時の画像でメインクーンさんです。



クシやブラシ、ハサミ、バリカンを使用して毛玉の処理をしていきます。

ハサミやバリカンを用いる時は皮膚を切ってしまわないように注意が必要で、あまりにも動いてしまう

猫ちゃんの場合は鎮静をかけることもあります。




ブラッシング中です。


 
処置終了後です。
2021-11-24 09:00:00

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猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

  1. 動物園勤務から病院へ
  2. プロフィール
  1. 週齢はどれくらい?
  2. まず行うこと
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