
高血圧が原因で引き起こされる目の病気を高血圧性眼症と呼びます。
専門的になりますが障害をうけた組織により、さらに高血圧性網膜症、高血圧性脈絡膜症、高血圧性視神経症と使い分けをしたりします。
眼の各々の組織は一般的に豊富な血管で構成されていますので、その分高血圧による障害を受けやすい箇所と言えます。

網膜はカメラで言うところのフィルムの役割をしており目に入ってきた色や形の情報を受け取り視神経に送っています。
脈絡膜はその豊富な血管で目に栄養を届けたり、瞳孔以外からは余計な光が入ってこないようにしています。
視神経は網膜からの情報を脳に伝えています。
高血圧により上記の箇所に障害を受けた子の眼を検査してみますと、網膜剥離や眼底出血といった所見が見られます。当然視力にも問題が出てきます。
今回、眼科専門医に眼底検査を依頼しましたところ左右両眼で眼底出血が確認されました。
上記画像で見られる出血痕(時計で言う4時から7時の部位)は眼底ではなく前房に存在するものです。角膜の内側に付着しています。
高血圧がよりすすむと毛様体と呼ばれる組織にまで障害が生じ前房内にも出血が認められるようになります。
毛様体は眼の水晶体(レンズ)の厚みを調整しています。
この猫ちゃんの高血圧症の原因は腎臓病によるものでした。
現在血圧を下げるお薬を2種類内服していただいています。