フードを変更したら背中の毛がゴワゴワになってしまった猫ちゃんの写真です。
実はこの猫ちゃん以前は頭や背中にかさぶたの発生を特徴とする皮膚炎をよくおこし、その都度お薬を
投与し炎症をおさえていました。
アレルギーが疑われましたので検査をおこなったといころ以下の結果が得られました。
少し専門的でなおかつかなりおおざっぱに表現しますが食物を含め異物が体のからだのなかに入ってきますとからだのなかの「IgE」というものと「リンパ球」というものが反応します。(アレルギーはそれらが過剰に反応して体に害をおよぼすような状況になることです。)
ですので血液検査によるアレルギー検査ではIgEの検査とリンパ球の検査を同時に行うことが好ましいです。しかし猫ちゃんではまだリンパ球の検査を実施することができません。ワンちゃんは可能です。
上の結果はIgEについての結果です。陽性ではありませんが七面鳥で要注意、卵白・卵黄・牛肉でわずかながら反応がでています。
これをもって「七面鳥の食物アレルギーです。」と言い切ることは難しいのですが、原料が「七面鳥」や「お肉系」のフードは避けた方が良さそうです。
この場合、「お魚系」、「植物系」、「加水分解タンパク系」の中からフードを選択します。
加水分解タンパクというのは簡単に言いますとお肉やお魚、植物のタンパク質を特殊な製法でアレルギー反応がおこりにくいように細かく細かく分解したものです。
この猫ちゃんには「お魚系かつ加水分解タンパク系」のフードを選択しました。
それからは度々おこしていた皮膚炎は無くなり約3年間お薬を投与することもありませんでしたが、健康診断の血液検査で腎機能が少し低下していることがわかりましたのでフードを以下の腎臓病用のものに変更しました。
下の写真で示すように原材料にIgE検査で要注意であった七面鳥が含まれてはいましたが、加水分解処理をされているので大丈夫であろうと判断しての変更でした。
ところがこの腎臓用のフードに変更して3か月後 一番上の写真のような毛がゴワゴワの状態になってしまいました。
原因としては加水分解タンパクはIgEが過剰な反応をすることはおさえてくれますが、リンパ球の反応は抑えることができません。
おそらくこの猫ちゃんの場合、今のところ猫ちゃんでは実施できないリンパ球反応検査が実施できたとしたら七面鳥で陽性反応が強く出るのではと推察され、リンパ球反応性のアレルギーが生じたものと考えれれました。
腎機能の低下も軽度であったため現在はもとの皮膚ケアフードにもどし、皮膚の状態も少しフケが目立ちますが良好です。
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