みなさまに心の安らぎをご提供できる「かかりつけ動物病院」を目指しています。茨木市のハリマウ動物病院

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ワクチン抗体検査

カテゴリ : 感染症・予防



1月11日のブログでお話ししましたように、

当院では本年度から猫ちゃんの3種混合ワクチンについて1年毎の追加接種から3年毎に切り替えていっております。

このお話をすると「本当に大丈夫ですか?」と聞かれることがあるのですが、特に心配される飼い主様にはワクチン抗体価検査をお勧めすることがあります。

ワクチンの効き目が充分に残っているかどうかを調べる検査です。

猫ちゃんから少し血をもらい検査センターさんに送ると3日ほどで結果がでます。

先日も検査をする機会がありました。この猫ちゃんは1年前に3種混合ワクチンが接種されていました。

下の画像がその結果です。




少し分かりくいと思いますが、今年に関してはワクチンの効き目が充分に残っています。

FPV(パルボ)80倍  FCV(カリシ)1600倍 FHV(ヘルペス)800倍

この検査ですが今回は飼い主様が心配されておりましたので実施しましたが、ワクチンを接種しない年に必ず受けて下さいというものではありません。

それではどのような時に実施するものなのでしょうか?

それは一番上の画像のチェックポイントに当てはまりワクチン接種がためらわれるような場合に実施を検討してみてください。












2023-02-08 09:00:00

豆皿

カテゴリ : その他


もう今年も一か月が過ぎましたね、年齢を重ねると本当に時間のたつのがあっという間でびっくりします。

先月は妻の誕生日だったのですが、その日が訪れるまでプレゼントは何にしようかとあれこれ考えるのですが今年は用意できずじまい。

あれぇちょっとまずかったかなあと思っていると妻の友人から画像の品物が届いていました。

これは何をするものなのと聞くと「豆皿」と言われました。

そう言えばコメダ珈琲に行くとこんな感じの皿に豆が入って出てくるなあと納得しました。

検索すると特に豆だけを入れるのではなく、クッキーなどのお菓子や、アクセサリーなどの小物を入れたりもするそうですね。

豆皿の「豆」は食べる豆そのものを言っているのではなく、小さいということを言っているのでしょうね。

来年はこの豆皿に入れるアクセサリー・・は無理なので、お菓子をプレゼントに考えます
2023-02-01 09:00:00

閉塞性肥大型心筋症

カテゴリ : 循環器


当院では全て年代の猫ちゃんワンちゃんに対して年1~2回の健康診断をすすめています。

ある日健康診断に来られた猫ちゃんの胸に聴診器を当てますと「ザッザッザ」と心臓から発せられる雑音が聴こえてきました。

雑音は心臓病の存在を示唆しており猫ちゃんでは心臓の筋肉が分厚くなってくることで様々な問題をおこす心筋症と呼ばれる病気をまず疑っていきます。

手始めに健康診断では血液検査を実施しますのでその時一緒にBNP値というものを簡易検査キットで測定しました。

BNPは簡単に言いますと心臓(心室)にダメージがあると上昇するホルモンです。下の画像が簡易検査の結果なのですが、これはBNP「高値」と判定します。



この結果によりいよいよ心筋症が疑われてきましたので、エコー検査で心臓の筋肉が分厚くなってきていないかを調べてみました。

一番上の画像がその時のものです。

少し専門的になりますが心室中隔の基部と呼ばれる部位が分厚くなっているように感じられました。

心室中隔の基部と言われても何のことだかとなってしまいますので順を追ってお話しします。

まずは猫ちゃんの心臓の模式図です。



エコー画像では心臓が下のように見えています。



少しわかりにくいですがオレンジで丸をしている部位が心室中隔の基部です。

エコー画像に書き込んでみます。



オレンジの上下矢印で記した部位が心室中隔の基部です。

心臓の左側では血液はピンクの線で記したようにながれています。

心室中隔の基部が分厚くなることで血液の通り道が狭められ血液の流れ②が妨げられます。それにより様々な問題が生じてきます。

心臓の筋肉は高血圧や甲状腺機能亢進症、末端肥大症などでも分厚くなってくるのですが今回は検査により除外できました。※末端肥大症の可能性は猫ちゃんの容貌から否定しました

診断を確かなものとするため専門医を受診して頂き閉塞性肥大型心筋症」との確定診断を得ました。

下はその時の検査結果の一部です。

2023-01-25 09:00:00

上部気道感染症

カテゴリ : 呼吸器


先週のブログでは3種混合ワクチンの接種サイクルについて取り上げました。

3種混合ワクチンはコアワクチンと呼ばれお住まいの地域や飼育状況によらず全ての猫ちゃんに対して接種が推奨されていますとお話をしました。

この3種混合ワクチンでは猫風邪の原因となるウイルス(ヘルペス、カリシ)と激しい下痢をおこし子猫の場合には死に至るケースも多いパルボウイルスの予防が可能です。

今回3つのウイルスの一つカリシウイルスが一因の猫風邪を発症したと思われる猫ちゃんがいましたのでご紹介します。

動画の猫ちゃんになりますが5か月齢のロシアンブルーです。少しわかりにくいですが青っパナを垂らし鼻詰まりのためか呼吸がし辛らそうです。

動画では映っていませんがくしゃみを連発しあちこちに鼻水・青っパナを飛ばしていました。

猫ちゃんは食べ物のにおいと食欲が密接に関係しています。鼻詰まりがひどく食べ物のにおいがかげないとそれだけで食欲がなくなってしまいます。

この猫ちゃんもこの時点で全く食欲がなくなっていました。

血液検査やレントゲン検査の結果も踏まえ上部気道感染症と診断しました。

青っパナはバイキンが悪さをしている証拠ですから治療としては適切な抗生剤でバイキンをたたくこと、体力維持のためにしっかりと栄養をとらせることが大切な治療となりますので、投薬とともにフーディング処置をすることとしました。

※フーディング処置:言葉がきついですが様々な方法で強制的にフードを与えること。今回はウエットフードを少しづつ手で口に入れていきました。

下の画像は上部気道感染をおこしたのはいったいどのようなウイルス、バイキンなんだろうと調べた結果です。



カリシウイルスが+(陽性)と出ていますので猫風邪の原因の一つとなっている可能性が考えられました。

また結果は割愛しますがどの抗生剤が効果があるのかを調べる検査も実施しました。

最終的に鼻水・青っパナがなくなりほぼ自力で1日分のフードが取れるようになるまでおよそ3週間を要しました。
2023-01-18 09:00:00

3種混合ワクチンの接種サイクルについて

カテゴリ : 感染症・予防


猫ちゃんのワクチン接種サイクルについて大切なお知らせがあります。

当院ではこれまでワクチン接種サイクルについて「初年度は2回接種し以後は1年毎に接種してください」とお話をしてきました。

ただ近年はWASAVAという団体が発表しているガイドラインに沿っての接種が世界的に推奨されており、
本年度から当院でもそのガイドラインに沿っての接種に切り替えていきたく考えています。

具体的には「初年度は2~3回接種し以後は1~3年毎に接種してください」とのお話に変更となりま
す。

当院では主に3種混合ワクチンを使用しています。この3種混合ワクチンはコアワクチンと呼ばれます。

コアワクチンとは簡単言いますとお住まいの地域や飼育環境に関わりなく接種しておいてほしいワクチン
です。

コアワクチンの接種サイクルについてガイドラインでは

室内で1匹飼いさてれておりほとんど外出をすることがないような猫ちゃんに対しては3年毎の接種が推奨され、

多頭飼育されていたり、自由散歩をしたり、ペットホテルを頻繁に利用する猫ちゃん達に対しては1年毎の
接種が推奨されています。

「2頭は多頭飼育になるの?」とか「持病があり病院に頻繁に通院するのですが毎年じゃなくて大丈夫です

か?」とか色々疑問もあるかと思います。

詳しくは病院でご説明いたします。


※本年度は例年通りワクチンのお知らせハガキを送らせていただきます。





















2023-01-11 09:00:00

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猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

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