みなさまに心の安らぎをご提供できる「かかりつけ動物病院」を目指しています。茨木市のハリマウ動物病院

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前房蓄膿

カテゴリ : 眼



ある日「右目の下がにごっている」との事でロシアンブルーさんが連れてこられました。

目の中の前方部分は眼房水とよばれる水で満たされています。

上の画像ですが眼房水がにごって見えるところがあります。わかりやすいようにピンクの→で示してみます。


 
反対の目と比べていただくとわかりやすいのですが、矢印で示すところにクリーム色のもやもやしたものが観察されます。

これは炎症で生じた成分(わかりやすく簡単に表現しますと膿です)が眼房水の中にあらわれ重力により下側に沈殿したものと考えられます。

炎症と言えばなんらかの病原体が感染しおこる炎症がまず頭に浮かんでくると思いますが、その他に自分を守るための抗体という武器が自分自身の体のある部分をあやまって攻撃してしまうことにより起こる炎症があります。

今回は後者の炎症が疑われました。

このような時にはステロイドとよばれるお薬を点眼したり飲ませたりして、自分自身を攻撃している抗体の働きを少し抑え込むようにします。

下は治療開始1週間後の写真です。



目の中に見られたクリーム色のもやもやがほぼ無くなっています。

※今回は軽度の前ぶどう膜炎により前房蓄膿が生じたのではないかと考えています。

2023-03-22 09:00:00

鼻腔リンパ腫

カテゴリ : 腫瘍


             ※抗がん剤の投与を開始して1週間目の画像です

先月のはじめ「年末くらいから風邪をひいているようで、市販のペット用点鼻薬をつかったりおくすりを飲ませたりしていたがなおらない。最近、鼻が腫れてきた。」とある猫ちゃんがつれてこられました。

オーナー様が話されている間はキャリーケースに入れられたままでお顔はまだこちらには見えていません。

この時点でもうある病気の事が頭の中に浮かんできているのですが、お話が終り猫ちゃんをキャーリケースから出すと「やはり」となりました。


 ※ この画像は第1回目の抗がん剤を投与する直前のものです、初診時ではありません。

お顔の状態から「一目見て「鼻腔リンパ腫」という鼻のガンが疑われました。

確定診断の為に二次病院を受診していただいたのですが、当初の推察どおり「鼻腔リンパ腫」との診断
を得ました。



治療はおよそ半年間にわたり毎週1回抗がん剤を血管から投与していくのですが、この猫ちゃんは種類がマンチカンでした。

猫のリンパ腫のセミナーに出席した時に講師の先生が、「リンパ腫の治療でマンチカンが来たらプレッシャーがかかりますね」とおっしゃられていたのを思い出しました。

ご存じのようにマンチカンは手足が短く、手足の短さは注射のための血管確保と呼ばれる処置を少し難しくするのです。

血管確保が正確にできていないと抗がん剤が血管から漏れ出し大変なことになるのです。

さらにこのマンチカンさんは手足に触られることを極端に嫌がります。

そこでオーナー様には鎮静剤の使用を許可していただき、現在治療に当たっています。








2023-03-15 09:00:00

ノンコアワクチン

カテゴリ : 感染症・予防
 

             画像:5種混合ワクチン

以前(今年の1月11日のブログ)に猫ちゃんのワクチンの接種サイクルについてコアワクチンの場合は初年度以降は環境によりますが3年に1回でいいですよと記事にしました。

コアワクチンとは簡単に言いますと飼育環境に関わらず全ての猫ちゃんに接種しておくことが望ましいワクチンのことです。

詳細は今回省きますが3種混合ワクチンがコアワクチンとなります。

コアワクチン以外のワクチンはノンコアワクチンと呼ばれます。

その感染症が好発する地域や施設で過ごしていたり、自由にお外にいくというようなライフスタイルを送っているような猫ちゃんには接種が望まれるワクチンです。


具体的にはクラミジア感染症ワクチン、猫白血病ウイルス感染症ワクチン、猫エイズウイルス感染症ワクチンがそれにあたります。

クラミジア感染症を予防したい場合は4種混合ワクチン(3種混合ワクチンにクラミジアワクチンを加えたもの)を接種します。

猫白血病ウイルス感染症を予防したい場合は5種混合ワクチン(4種混合ワクチンに猫白血病ワクチンを加えたもの)を接種するか、猫白血病の単独ワクチンがありますのでそれを接種します。

猫エイズウイルス感染症については単独ワクチンがあったのですが、製造が終了しますので今在庫されているものが無くなりしだいワクチン接種による予防ができなくなってしまいます。

ノンコアワクチンですが初年度以降は1年毎の接種が推奨されています。











2023-03-08 09:00:00

猫猫寺

カテゴリ : その他


先週の休診日が2月22日ちょうど猫の日とかぶりましたので、以前から気になっていた猫猫寺に行ってきました。

お寺といっても正式なものではなく古民家を改築した猫好きには楽しい小さなミュージアムです。

比叡山のふもとにありそこからあともう少し進むと昭和の歌で有名な三千院もあります。茨木市からですと高速を利用すると1時間ちょっとで着きます。

当日は猫の日でもあったためかお手が開く少し前に到着したのですが既に20人ほどの行列ができていました。

玄関をくぐると手作り感のある猫雑貨がまず目に入ってきます。

その奥が寺院となっているのですがふすま一面に猫が描かれています。



ちゃんとご本尊も設置されており、当日は時間の都合で会えなかったのですがご住職(当然猫ちゃんが務めておられます)もいらっしゃいます。



ご本尊のある部屋の天井も見ものです。



またツタンニャーメン展なる催し物もおこなわれていました。



記念に疫病退散のお札を購入しました。病院受付横の柱に貼っていますので来院の際はご覧ください。










2023-03-01 09:00:00

猫との出会い

カテゴリ : その他


初めて猫とかかわりあうようになったのは19歳の時でした。

当時浪人中で予備校の学費捻出のため高槻市の新聞販売所で住み込みのアルバイトをしていたのですが、

8月くらいだったでしょうか他の配達員の方から猫をもらってくれないかとの話ありました。

「販売所を辞めて引っ越しをする、事情によりいっしょに連れて行けない、獣医さんを目指してるって聞いたので動物好きかなと思って」というような内容であったと記憶しています。

販売所の所長さんの許可を取り、販売所の寮(大阪で言う文化住宅)でお世話を始めました。

物心ついた時から自宅には犬がおりそのふるまいにはなじみがあったのですが、猫のふるまいはどれも新鮮でした。

初日には何も教えていないのに自然とトイレに入り用を足すその姿に感動させられ、ある日はトカゲのプレゼントにびっくりさせらたりもしました。

シャム柄のオス猫だったのですが、日々見せてくれる様々なふるまいが何かと受験勉強で暗くなりがちな私の気持ちを晴らしてくれたものです。

その後受験に合格し宮崎に行くことになりましたので、以降のお世話は実家の両親にお願いしました。



※プロフィール欄に書いておりますが、高3の時には犬も保護しておりその子のお世話もお願いしてい  
 ましたので今考えますと本当に無責任な飼い主であったと反省しています。





2023-02-22 08:48:10

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猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

  1. 動物園勤務から病院へ
  2. プロフィール
  1. 週齢はどれくらい?
  2. まず行うこと
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  2. 寄生虫予防
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  4. デンタルケア
  5. 体重管理・食事管理
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