みなさまに心の安らぎをご提供できる「かかりつけ動物病院」を目指しています。茨木市のハリマウ動物病院

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糞便スコア

カテゴリ : 消化器



最近診察中に重宝している図表です。

便秘から下痢まで6段階に分けて便の状態を写真で表しています。

「先生、昨日から下痢をしてるんです。」「どんな感じの便ですか?」

答えが「水下痢です」となればオーナー様がご覧になった便と私が頭に思い描いた便はだいたい一致するのですが、「軟便です」となった時には少し注意です。

この場合もだいたいの方は4番か5番の状態のことをおっしゃっていることが多く、オーナー様が伝えたかった状況を私が間違ってとらえてしまうことはないように思います。

ただ時々便が3番くらいの状態で「軟便」と表現されている方もいらっしゃいます、それはその方の感じ方ですので決して間違いではありません。ただ私は4番か5番くらいをイメージしています。

例えば診察で「元気食欲はあるけれど便がやわらかいです。」となった時に便が4番か5番の状態の場合は「下痢用のおなかにやさしい療法食を使用してあげたほうがいいかな」とか「整腸剤をおだししようかな」などと考え対応させていただいていることが多いのですが、3番であれば「いつものフードのままでかまいませんので一日二日給餌量を減らしておなかの負担を軽減しましょうか」などの対応になっているのではと思います。。

この図表を使えば簡単にオーナー様との認識をそろえられより適切な対応が可能となります。

※便の状態に限らず気になる症状を画像や動画に記録して来院してくださいますと非常に診断の助けになります。







2023-10-11 09:00:00

猫の肥大型心筋症

カテゴリ : 循環器


先月画像のスコティッシュさんがワクチン接種のためご来院されました。

当院では室内飼いで多頭飼育ではない猫ちゃんに対しては今年からワクチンの接種を1年ごとから3年ごとに変更させていただいております。

このスコティッシュさんのオーナー様にもその理由をご説明し2年後の接種予定としました。

ところで3年ごとの接種になりますと病院に来院していただく機会が減ってしまいます。

当然病院を利用する機会は少ない方が良いのですが、病気の早期発見という視点にたちますとその機会が損なわれてしまいます。

ワクチン接種時のオーナー様の何気ないお話から病気が診断つながることが結構あるからです。

そこで病気の早期発見につなげるために当院では年齢にかかわらず若い時期からでも年1~2回健康診断でご来院していただく事を推奨しています。

このスコティッシュさんもワクチン接種を取りやめ健康診断を実施することになりました。

お話を聞く限りでは特に困っているようなことはないようで、触診や聴診、血液検査も問題ありませんでした。

ところが心エコー検査でスコティッシュさんに多い肥大型心筋症という状態になっていることがわかりました。

心臓の壁が分厚くなっており将来問題となってくる可能性があります。あくまでも可能性です。







上2枚の画像は主に心臓の壁の分厚さを何か所かで測定しています。例えば上側の画像では心臓の壁の厚さがある場所では6.2㎜、ある場所では7.1㎜となっています。

心臓の壁の厚さが6㎜以上になってくると肥大してきていると考えます。



この上の画像は心臓の左心房と呼ばれる場所の大きさを調べています。

肥大型心筋症の症状が進むとその場所が段々大きくなり様々な問題を起こすようなるのでその状態を見ておくのですが今は問題ないようです。

LA/AOという数字が1.46となっています。この数字が1.6を超えてくると要注意です。



この上の画像は心臓から大動脈へ血液が流れていく場所で血液の速度を測定しています。

カタカナの「エ」みたいなマークがありますよね、その場所で測っています。

この場所の血液の速度が速くなってきたらお薬を開始する一つの指標になるのですが今は問題ないようです。

また高血圧が心筋肥大につながることがあるのですが血圧は正常でした。

このスコテッッシュさんは肥大型心筋症がありますがしばらくは治療の必要がなく経過観察で行きましょうということが言えます。

2023-10-04 09:00:00

毛玉取り

カテゴリ : お世話


先日「毛玉を取ってほしい、自分たちでも頑張ってみたのですがお尻のところができません」との事で猫ちゃんが連れてこられました。

画像では少しわかりにくいと思いますが私が手で囲っている範囲の体毛が絡まりフェルトのようになっています。またこれ以外の場所にも所々毛玉がみられました。

年間何頭か毛玉取りの依頼があるのですが今回「うっ・・・これは強敵だなぁ」と思いつつお預かりしました。

まずは看護師と協力しながらフェルト状の毛玉の部分にバリカンを慎重にあてていきました。




刈り取られたフェルト状の毛玉です、ハート型ですね。

その他の毛玉はくしを使用して取っていきました、なんだかんだで1時間程の処置となりました。




処置後の猫ちゃんです。



毛玉の下では皮膚が赤みを帯びすこし炎症を起こしていることもあります、この猫ちゃんもそうでした。

皮膚ケアのローションをお渡ししておきました。

2023-09-27 09:00:00

猫の心筋肥大

カテゴリ : 循環器



今年19歳の雌猫ちゃんですが、腎不全による脱水症状の緩和のため昨年から週1回のペースで皮下補液とよばれる点滴治療のために通院をお願いしていました。

ところが春ごろから脱水症状の悪化を認め補液の回数が週2回必要となり、それに伴い補液による心臓への負担が心配になってきました。

脱水緩和のためには補液による水分補充が有効なのですが、急に体の中に入ってきた水分が心臓をパンクさせてしまうことがあるためです。

そこで心臓の評価を行いました。

まずは血液の中のBNPと呼ばれる成分の濃度を測定してみました。



基準値をオーバーしていました。 これは心臓に負担がかかっているということを示しています。

負担がかかると心臓の壁が肥大したり、心臓が拡張したり、心臓が硬くなったりしいずれも心臓の正常な働きが奪われます。

次にエコー検査で心臓の形を見てみました。


※心臓の縦断面です


※心臓の横断面です

点線の個所でその幅を測定しています。

1は心室中隔と呼ばれ心臓の左右を分けている壁の幅を測定しています。

2は心臓の左側の壁の幅を測定しています。

これらの数値が6mmを超えてくると心臓の壁が肥大していると考えます。

下の画像の2で6.1㎜となっていますので心臓の壁の肥大があるようです。

心臓の拡張や、心臓が硬くなったりはしていませんでした。

今回詳しい説明は省きますが脱水症状があると心臓の壁が厚くなりますので腎不全による脱水が心臓の壁の肥大の原因とも考えられますが、この猫ちゃんには高血圧と軽度の甲状腺機能の亢進があります。

高い血圧や甲状腺の機能の亢進により過剰に分泌された甲状腺のホルモンは心臓に負担をかけますのでこちらが心臓の壁の肥大の原因かもしれません。

いずれにしましても今後の皮下補液はより慎重に実施していかなければなりません。



※TT4が基準値(0.8~4.7)を超えていると甲状腺の機能亢進を疑います。現在は基準値をわずかに上回るだけですのでこれに対しては経過観察としています。
2023-09-20 09:00:00

猫のアトピー

カテゴリ : 皮膚病



画像の猫ちゃんですが耳の内側が所々赤くなっています。

2年ほど前から診察させていただいていおりアレルギー性の皮膚炎と考えています。

当院へはお引越しのタイミングで初めて連れて来られました。

もとのかかりつけ医の先生のところで「細菌の感染を除外するために抗生剤のお薬で反応を見てみましょう。反応が悪かったら何らかのアレルギーも考えられます。」とのことで持続性の抗生剤の注射がなされていました。

当院へは注射後2週間目の来院だったのですが、症状が続いておりアレルギーの関与が考えられました。

猫ちゃんでアレルギー性の皮膚炎を疑った時には「原因はノミかな、食べ物かな、あるいはそれ以外の環境の要因(花粉など)かな」と大まかに3つにわけて考えていきます。

原因の追究は大切なのですが先ずは症状をおさえてあげなければいけませんので、アレルギーを強く抑える効果のあるステロイドというお薬を使用したところ直ぐに症状はなくなりました。

オーナー様のお話では「外出はせずフィラリア予防もおこなっている(同時にノミ予防も行えます)」とのことでノミが原因ではなさそうでした。

その後も再発を繰り返しましたので食べ物のアレルギーはないかを確かめるために除去食試験と呼ばれる試験を実施してみました。

理論上アレルギー反応を起こさないように開発されたフードのみを与えて症状が再発しないかを見る試験なのですが症状の再発をみました。



原因はノミでも食べ物でもなさそうなので「猫のアトピー」と診断しました。

「猫のアトピー」という言葉ですがアレルギー性の皮膚疾患でその原因がノミでも食べ物でもない時に使用しています。非ノミ非食物アレルギー性皮膚炎と呼ぶこともあります。

「それではどのような環境の要因が関与しているの?」となった時に血液を採取してIgE検査をと呼ばれる検査を実施すればわかることもあるのですが、100%原因が突き止められるわけではない事、費用がやや高額である事から実施を見送りました。

その後も症状の再発の度にステロイドの投与をおこなっていたのですがこの猫ちゃんの年齢を考えるとあと10年近くは寿命がありそうですので、長期間投与による弊害が心配となってきました。

ステロイドは免疫力を下げたり、糖尿病、心筋症など様々な病気を引き起こしたりする可能性があります。

そこでワンちゃんでは何年も前から使用されているオクラシチニブ(商品名アポキル)を今回使用してみました。



長期投与による弊害が全くないとは言えませんがステロイドに比べ少ないといわれています。

猫ちゃんは認可外となりますのでオーナー様の了解を得ての使用になります。

1週間使用したところ症状はなくなりました。





















2023-09-13 09:00:00

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猫のフィラリア症ムービー(リンク先に動画があります)
https://www.nekomamo.com/parasite/filaria/movie/

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